久しぶりに会社の釣友3人と夜釣りに出かけることになった。
息子が夏休みに入ったので「行くか?」と聞いたら間髪いれずに「行く!」との返事。
渡船での磯夜釣りは初めての経験だが、今までに夜釣りはたくさん行ってるし
磯靴も安売りの時に買っておいたので「ま、大丈夫かあ」ってことで一緒に行くことにした。
会社が終わってピンポンダッシュ、かみさんの実家に息子を迎えに行き、釣り56へ直行。
青虫と砂虫をゲットし、一路下津井へと向かう。今日はかみさんが弁当を作ってくれたので助かる。
道中の車の中で簡単に磯の夜釣りについてレクチャする。
問題は無いと思うが海の危険さだけはしっかり意識しておかないと、いつ事故は起きるかもしれないから。。
とある意味自分にも言い聞かせている(^^)。
久しぶりの「たい公望」である。一時は週一で通っていたけど数ヶ月ぶりに来てみると何と様相が一変していた。
バスだった事務所は綺麗な建物になっているし、駐車場も舗装されていて面影がなくなっている。
以前のバスも雰囲気があって好きだったが、少しは自分も貢献しているかなーと思った(^^;
うきうき気分で用意を整えて出船を待つ。この時間が一番楽しいのである。
釣友とあーだこーだ言いながら待つ時間は至極の幸せ。。誰もが貧果にうなだれて帰ってくるとは考えてもいない(笑)
さあいよいよ出船。
6時前の出船なので陽はまだ高いが、西の空には厚い雲があって日差しを遮ってくれている。
心地よい海風を浴びながら快調に船は進む。
息子は初めての渡船なので緊張気味だが、船から見える瀬戸大橋や島の多さに驚いていた。
やや興奮気味である。
今回は20時50分干潮ということで沈み磯に上がれる潮である。
最初は白石に上がろうと考えたが、息子が初めての瀬渡なので雰囲気のある「センスイ」に上がることにした。
渡船が磯に近づいてくる。息子に「ここに上がるんでー」と言うと
「こんな所にあがるん?」と驚いた表情だった。無理もない。なんせ海のどまん中の磯だから。。

磯に上がる。ここは足場も悪く滑りやすいので注意が必要だ。船は南東の角に着くので
そこから歩いて南西に移動した。同行した釣仲間達は白石方面に向かっていった。
空はまだ明るいので荷物置き場を確保してから、まず弁当を広げる。
海風を浴びながら磯の上で食べるおにぎりは最高である。
まして今回は息子と一緒なので「ついに磯に一緒に来れるようになったかあ」
と、ふと感慨にふけてみたりした。
なんて言いながら気持ちは既に釣りに向いているので、ゆっくり食べている暇は無い。
さっそく竿を伸ばし、仕掛けをセットする。この瞬間がまたたまらいないのである。
恐らく、釣り師にしかわからない気持ちだろう。
この磯は過去に何度も上がっているのでだいたいの様子はわかるのだが
これが釣り七不思議でもある所で、前に喰ったポイントでも必ず喰うとは限らない。
大釣りした時と同じ潮、同じポイントでも全く釣れないことはざらにあるのだ。
西の空に夕陽が傾いて行く。とても綺麗な眺めである。これもまた一つの楽しみ。
やっと電気ウキがその効果を出し始めた頃に磯際を流していた息子のウキに当たりが・・
上がってきたのは20cm程のアイナメだった。
自分はまだ明るいので青虫をつけたハネ仕掛けで沖目の潮を流す。ハネかチヌでもこないかと
期待するがこちらはピクリともしなかった。
辺りが完全に暗くなった頃から息子のウキに当たりが出るようになった。
しばらくハネ釣りに通っていたせいか繊細なメバルの当たりにタイミングが合わず2、3度針掛かり
しなかったようだが、やっと乗せて上がってきたのが18cmの赤ちんだった。まずまずである。
その後、同じポイントで当たりが連続し、息子は好調に釣って行く。
とにかく磯初挑戦の息子に釣らせてやりたかったのでこれは嬉しい限りである。
聞いてみると釣れるのは赤ちんばかりだと言う。
今回の狙いは一応、ウキソなので、もう少し棚を浅くしてポイントも遠めにするように声をかけた。

自分はウキソ仕掛けに変えて竿下から10M程の潮を流して行く。
沖目のしもりにウキが近づいていくとスッと前当たりがある。竿先でちょいと誘ってやるが
なかなか乗ってこない。何度がこれを繰り返す。実は今回はゲットしたばかりの鱗海1.5−500を
使っているのだが、やはりこの竿では微妙な竿使いができない。それになんちゅうても重いのである。
ずっと持っていると肩がズシッとしてくる。最近、楽な釣りばかりしていたから軟弱になっているのかも?
そこでいつも使っているRYOBIの0.6−450に竿を替えようとしたが
なんとガイドがひとつ割れているのを発見。どうも気乗りしないので、そのまま鱗海を使うことにした。
その間も息子は好調に釣れ続けているようだ。
途中、白石に上がった釣仲間のN氏から携帯電話が・・
「どんなー?」「まずまずじゃー、息子は・・」「わしゃあ、もう止めたあ、餌も捨てたー」
うーむ、一体何があったというのか??、もともとチヌ専門のN氏だから、小さいメバルにあいそがつきたのか?
どうしてもウキソが欲しいので南向きの右から左に流れる潮に乗せる。やはりしもり付近で当たりがあり
ここで2尾ほどウキソを乗せるが型は16cm程度だった。竿が太いので引き味は今イチである。
北向きを攻めようと思ったが、漁船が網を入れていたので断念する。
釣り座を西向けの磯際に替え、ここで数匹追加するが型は同じだ。
小休止でクーラーの上に座ってタバコを吸いながら息子の釣りをしばらく眺めていると・・
相変わらず釣っているようだが様子がどうもおかしい・・
魚が掛かって上がってくるまでのウキの動きが赤チンのそれとは違う感じなのだ。
プルプルと小気味のいい動きで、どうみてもウキソのそれに見えるのだ。。
そこで息子に聞いてみた。
親父 「おーい、釣れよんのは赤ちんじゃろう〜?」
息子 「よーわからんけど最初に釣れたのとは違うでー」
親父 「口は大きいんかあ?、あけえ(赤い)魚かあ?」
息子 「いーやあ、口はほせーでー(細い)・・あこうねーよ(赤くない)」
親父 「げ、なんじゃとて〜〜??、ちょっと見せてみ〜」
・・親父見に行く。
親父 「おめえー、こりゃあ全部ウキソじゃねーかあ(@_@)」
息子 「そーなん?」
ううっ、なんと息子が釣っていたのはほとんどウキソじゃったのじゃ〜〜。。
それも、まずまずのお持ち帰りサイズである。
がーーーん。。今までの親父の努力は・・・・・・・
さっそく息子の横に並んで仕掛け投入。。あっと言う間にウキがシュッ、プルプルとまずまずのウキソ。。
よっしゃあーーー、これから二人で爆釣じゃあ・・・ひゃっほーーー\(^o^)/
と、思ったのも束の間。。なんと上げ潮に変わってからは潮が早くてヒジョーに難しい状況に・・・
それ以降はポイントを変えながら粘り続けるが息子が1尾追加しただけだった。
太公望の回転灯が白石に近づいて行くのが見え、納竿とした。
砂虫はほとんど使いきっていたが、青虫はほとんど残ってしまった。(涙)
道具をしまい、ゴミを拾って南東に戻り、迎えの渡船に乗り込んだ。
すでに多くの釣り人が乗っていた。これまた渡船の大好きな光景である。
「ほんまに、みんな好きやなあぁぁ〜〜」。。
たまに乗ったあとも他の磯たらいまわしに遇うことがあるが、今回は磯が近かったので直帰となった。
普段なら嬉しい所だが、今回は息子にもっと他の磯も見せてやりたかったので少し残念。
港に帰る。船長の泰さんが「はーーーい、お疲れさーん」とみなに声を掛ける
この掛け声も大好きだ。この声につられてまた来てしまうのだ。(笑)
事務所でおしぼりをもらい、しばしの談笑。あーだこーだの釣り談義。
事務所の中を見回していると・・
なんと泰さんとシマノの「釣りロマンを求めて」の児島玲子さんが一緒に写っている写真があった。
それも泰さんが肩に手をかけている・・・
うっ、うっ、うっ、、羨ましいぃぃ〜〜〜。。

↑この人が児島玲子さん
鱗海カップに来た時に撮影したらしい。他には高橋哲也さんの写真もあった。これも凄い!!
雑誌レジャーフィッシングに出ていた通りだった。
と、いうわけで息子の初挑戦となった渡船・沈み磯釣行は、抜群のコンディションの中
まずまずの釣果で終えることができました。\(^o^)/

息子がますます釣りの魅力、いや地獄にはまって行くことは間違いない。。
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